密かに語る物語
せんせい あのね、*ココロもカラダも編* -白い花 荒田 晋side-
「せんせい あのね、*ココロもカラダも編*」
*白い花・荒田 晋side*
色とりどりのイルミネーションに照らされて、白い街はきらきらと輝いていた。
俺はそんな煌めく街の中を、息を切らし走っている。
(やべ、少し遅くなっちまった…)
クリスマスだというのに、大学で外せない講義が入ってしまい、ただでさえ会える時間を少なくしてしまっている。そのうえ、待ち合わせに遅れ咲を待たせてしまっているなど、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。