A I TSU


「私もう帰るね」


カバンを持って、教室を
出ようとした時旬に腕を
引っ張られた。


グイッ


「わっ!」


たいせいが、少し崩れたけれど何とか戻した。


「ちょっと急になにするの?」

「まだ、帰んなよ…。」

「帰んなって…もぅ、下校時間が過ぎているんですけれど…」

「……。」


無反応かよ!!
私早く帰って、色々としたいことがあるのにー!


旬が腕を掴んだ手を離してくれなくて、帰れない状況だし…


どうしよう…汗


「あのー…腕を掴んでいる手を離してくれないかな?」


「……。」


またまた無反応ですか……。


いったい私はどうすれば良いのでしょうか?


しばらくの沈黙が続いた。


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