ラストダッシュ。
11月。


指定校推薦の話もトントン進み、3日後には合格発表というとこまできていた。


学校でのあたしはというと…


友達と呼べる存在がいなかった。


話をする人はいた。


ゆみ、まなみ、さおり…


彼女達はあたしを友達と思っていたかもしれない。



あたし自身、彼女達を友達とは呼べなかった。


彼女達の話といえば…

誰と誰が付き合ってるだとか、誰がかっこいいだとか、
そんな話ばっかりだった。


『もぉ~。あい!!!聞いてる?』

『あ!!うん。ごめんごめん。』

< 4 / 10 >

この作品をシェア

pagetop