恋する少年
「あたしが、石井君と付き合ってる?
そんなの誰が言ってたの?
そんな、笑って言わないでよ!
田中君には関係ないじゃん!!
・・・・・・それにあたしは・・・・」
「あー、もういいよ。
なんか変な言い方しちまって悪かった。
関係ねぇのにな?じゃあな・・・・」
「えっ?ちょっと待って!」
竹内がまだなんか言ってたけど、
最後まで聞かずに背を向けて歩き出す。
関係ない、か。
面と向かって言われたら
結構きついな・・・・・・・
「まって!田中君!!
田中君!!」
呼ぶな。
それ以上俺の名前を呼ぶな。
それ以上呼んだら・・・・・・・
今にも想いが
あふれてしまいそうになる。
好きだ、好きだ、好きだ・・・・・