恋する少年
もう昼休みも終わるというのに
その子は、弁当を持って走り去ってしまった。
「あれ?これは・・・・・・」
生徒手帳だ。
2年 7組 竹内美咲(タケウチ ミサキ)
あの子が、倒れた所らへん
あの子のかなぁ・・・・・・
てか、同じ学年にあんな子いたっけ?
「お~い。なにしてんの?」
「ボ~ッとしちゃって。
どうしたんだよ。」
後ろから勇作と、祐次が
話しかけてきた。
「ぁあ、いや・・・・・・別に。」
こいつらに見つかったら
面倒くせーぞ・・・・・・
ばれないように後ろに隠したつもりだったのに、それはもうさっさと見つかってしまって・・・・・・
「それ。持ってんの何?」
「何隠したんだよ。あっ!
まぁた、ラブレターかよ!」
「ちがうわ!あほ!」