俺の恋愛【BL】~番外編~
~悠斗Side~


聖治は俺の事を1年以上も前から想っていてくれたんだと知った。


聖治が資料を廊下にばら撒いたあの時『やっぱりやった』と思った。
顔が隠れそうな程、抱えていた本は誰が見ても無理があるとわかった。
だから、絶対に落とすだろうと思ったから、そんな感想が最初に浮かんだ。
他にも数人がその光景を見ていたのに、見て見ぬ振りって感じで、嫌なかんじだったのを覚えている。

どこの教室だったけかな…とにかく運ぶのを手伝った俺は、少し焦っていたような気がする。
なにか用事があったんじゃなかったかな。

覚えているのはそれぐらい。

あとは…正直、鈍くさい人なんじゃないかっていう印象があったような。


顔なんか全く覚えていなかったんだ。
まさか聖治だったなんて。



でもこれで俺の疑問が解けた。


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