俺の恋愛【BL】~番外編~


そこで何杯飲んだのかはよく覚えていない。
しかし、下戸の俺を酔わせるには充分だったと思う。

思考がしっかりとしない状態になっていたが、もう帰ろうと考えたんだろう、椅子から立ち上がった俺は、フラリとよろめいた。
そこを誰かに抱きとめられ『大丈夫?』と声をかけられたんだ。
たぶんそれが、聖治だったんだろう。


そして次、気付いた時にはキスをされていたような気がする。
それは、夢の中のようにはっきりしない。
それでも気持ちいいと感じたのは確かだ。
その快感に溺れていく自分をどうすることもできずに、流されたのではなかったか。



結果、後悔の渦にのまれるともわからずに。
まぁ、今はそんな後悔もどこかに消えてしまってるけれど。

しかし、と疑問が浮かぶ。
聖治はあの時にはもう俺を?
だったらそれは、いつからだ?


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