俺の恋愛【BL】~番外編~
~聖治Side~
「ゆ…と…?」
眠りから覚めると、真っ先に悠斗の名を呼ぶ。
昨日の事が夢じゃないんだと確認したくて。
「聖治…起きた?」
「う…ん」
顔にかかる髪を人差し指で避けながら問い掛けられ、少し気恥ずかしいものを感じながら頷いた。
「なぁ、聖治」
「?…なに?」
「聖治は俺の事、あの時はどう思ってたんだよ」
まだ眠気を感じてまどろんでいた俺の耳に届いた真剣な声。
視線を送ると声同様に真剣な顔をした悠斗。
あの時とは、俺が初めて悠斗をこの部屋に連れてきた時の事だろう。
「…好きだったよ。ずっと」
そう、ずっと好きだった。
「ずっとっていつから?」
「悠斗が大学に入学して1ヶ月ぐらいだったかな。初めて出会ったのは。あの日からずっと」
あの日を思い出しながら答えると、悠斗は驚いた顔で「そんなに前から?」と俺の顔を凝視する。
「そうだよ」と頷きながら、ベッドの背にもたれていた悠斗の脇腹辺りに顔を摺り寄せ、腰に腕を回した。