YOU〜普通の子×ホスト〜

ほんの少しだけ、淡い期待があった。


いつも、ゆうがこっちに戻ってくるのは正月だけだというのは聞いていたけれど。


ほんの少しだけ……




飲み会は、またマリとナオキの家で開催されることになった。


アタシは、差し入れのケーキを買おうと、駅前に向かった。


うわ……並んでるよ。


でも、ここのケーキは本当にウマいから、仕方ない。並ぶか……。





「いずみちゃん!?」


いきなり名前を呼ばれて、驚きながら周りを見渡した。


ん?
誰もいないし…。
キモチワルイ…。


そう思っていたら、向こう側から走ってくるイケメン。




「えっ!?」


「はぁ…はぁ…ひ、久しぶり…だね!!」


「何してんの…(笑)」


「走ってた…はぁ…」




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