YOU〜普通の子×ホスト〜
「ってか、アンタに言われたくないんだけど!!」
彼はいつもそうだった。
アタシには、そうやって口うるさく言うくせに。
自分だって客と連絡取り合うくせに。
むしろ……客と寝てるくせに。
こいつのどこが好きだったんだろう、と思ってしまった。
「アタシ全部知ってんだからね!!さっさと出てけよ!!」
今まで我慢していたものが溢れだしてしまって。
言いたいことを全て言い放った。
彼は、ひたすら謝ってきて、別れたくないと言っていたけど……