YOU〜普通の子×ホスト〜
ふざけんなよ。
お前はもう、客じゃないんだ。
北海道に行った俺を、追い掛けることなんかしなかった、ただの客。
チハルがヤバいことをやっているのは知っている。
だからこそ、のうのうとここに来れて、居座ることができるんだ。
いずみの前で……
どうしても恥をかきたくなくて。
余計なことを言わせないために、俺は黙ってチハルを横に置いていたんだ。
酒を飲み、いつもより酔っ払って明るくトモヤと話すいずみを、俺は何とも言えない感情で見ていた。
いずみは気付いてないだろうな。
トモヤと俺のキモチに。