YOU〜普通の子×ホスト〜
ナオキやマリが寝てしまい、必然的に俺らも寝ることしか残されなかった。
かなりの量の酒を飲んでしまったから、記憶が曖昧だ。
……ん?
キス…されたよな。
いずみであってほしい。
それは醜い願望だった。
チハルであることは、何となく分かっていたから。
確かにナオキと働いていた、あの頃……。
売上を取るために、シッカリ色恋営業をしていた。
面倒なことが分かりはじめ、客と寝ることはなかったものの……
チハルには、途中までだけど手を出してしまった。
だって、売れないホスト時代に、やっと捕まえたエースだったから……
切れないように、と必死だったんだ。