YOU〜普通の子×ホスト〜

彼は、マシンガンの如く、色々な話をしてくれた。

それが何だか可笑しくて、気付いたら笑ってる自分がいて。



ホストなんだから、話がウマいに決まってる。
だけど、楽しいキモチにさせてくれたなら、嫌な思いはしない。



「あっ、いつまでこっちにいるの?」


「うーん…とりあえず5日までかな〜。だから、あと2日。」


「すごいね。違う土地で1人で働くなんて。」


「そんなことないよ」


「アタシにはできないもの。」


「だって…ホストだからね(笑)」


「それでも、すごいよ。」


「そう言ってもらえると、何か救われる〜!!」




彼はいつもニコニコしてる。


その笑顔に、アタシは救われているように思うよ。




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