YOU〜普通の子×ホスト〜
笑いすぎて疲れたのか、彼はリビングのソファーに横になったきり動かない。
眠ってしまったのだろう。
アタシも、彼が眠るソファーに寄りかかり、目を閉じた。
肌が触れるわけじゃない。
それでも、誰かと一緒に眠るのは久しぶりで、心地がよかった。
好きな人なんだから、当たり前なのかもしれないけれど。
目を覚ましたら、彼はもう居なかった。
代わりに、アタシには彼が着ていた上着がかけられていて、テーブルには、数字とアルファベットが並べられた紙が置かれていた。
「あっ、姉ちゃんおはよ」
「おはよ…」
「ちょっとウルサイこと言ってもいい?」
いきなり真面目な顔をして言う妹に驚き、ちょっとだけ気合いを入れた。