YOU〜普通の子×ホスト〜
「何?」
「あいつ、ホストやってるでしょ?」
「うん。」
「やっぱりね。」
何で知ってるかなんて、聞かなかった。
妹も夜の人間だ。
北海道に行って成功したホストのことくらい、耳に入っているのだろう。
「気を付けなよ。ホスト…」
「分かってる」
「いくら同級生って言ってもさ、ホストはホストなんだよ?」
「うん…。」
「そんだけ。
じゃあアタシはもう一眠りするわぁ〜!!」
ヒラヒラと手を振り、自分の部屋に帰っていった。
妹は、アタシのキモチに気付いてるんだ。
だからこそ、アタシに忠告してくれたんだよね。