YOU〜普通の子×ホスト〜

昼になり、あと彼がこの地にいるのが、今日を含め2日であることを再確認する。


電話よりも、絶対にメールの方がいい。
アタシが夜をやっているときに、ずっと思っていたこと。


だから……
勇気を出してメールをしてみた。


上着のお礼と、自分の携帯番号を添えて…。




………!!!!
テーブルに置いたばかりの携帯電話が、けたたましく鳴りだした。


「も、もしもし」


「起きてた?」


「うん。」


「そっか!!いやぁ〜昨日の夜はけっこう冷えたから、寒いかな〜と思ってさ。」


「本当に、ありがとう。」




相手は、ゆうくんだった。

変わらず、明るい声。
それに、アタシは酷く安心するのだ。



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