YOU〜普通の子×ホスト〜
「303だからぁー!!」
「う、うん…」
えっ!!
もしかして…
家に入れってこと!?
昨日の今日だし…何だか少し気まずい感じもしたけれど。
アタシの足は勝手に動いてしまうんだ。
階段を登りきると、ドアの前には彼がタバコを吸いながら待っていてくれて
「今から飯なんだ!!いずみちゃんも食っていきなよ!」
なんて言って。
腕を引っ張られ、気付けば彼の家のリビングにいた。
「あーら、いらっしゃい。」
「どーも」
「こんにちは〜!」
優しそうなお母さん。
ちょっと無愛想だけど、彼に良く似た弟。
あどけなさの残る、可愛らしい妹。