林檎の木の下にて
２年Ｃ組
先生と私はさっきの２年Ｃ組の前に立っていた。相変わらずうるさいままであった。

さっきのように動揺しないのは先生のおかげであろう。



「來砂羽、大丈夫か？。」


先生は私の顔を心配そうにみた。



私はもう一度林檎のストラップを強く握り締め
コクンとうなずいた。


先生はその様子をみて、大丈夫と判断し、２年Ｃ組へと入って行った。



生徒達は先生をみて、慌てて、席につく。



私は廊下で待たされていた。
おきまりのことというべきだろうか。どの学校もこのスタイルは変わらないだろう。



先生は夏休みのことを少し話して、転校生について話し始めた。


「今日から、このクラスに新しい転校生が入ってくる。みんな仲よくな。じゃっ、來砂羽さん入って。」



私は林檎のストラップを握り締め、足を一歩前に踏み出した。
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