月と太陽の事件簿2/点灯す(ともす)
「大丈夫ですか!?」
あたしが声を掛けると、男性はおびえた表情を向けた。
完全に腰をぬかしているようだった。
達郎が開けっ放しのドアから部屋に入った。
あたしもその後に続く。
部屋は6畳2間。
アパートの外観に見合った間取りだった。
その部屋で女性がひとり立ち尽くしていた。
年齢は40才ほど。
蒼白の顔面と、その足元に転がった、買い物袋からこぼれ落ちた商品が、この部屋で何が起きたかを物語っていた。
「レミ」
達郎が声だけをこちらに向けた。
「わかってる」
あたしは携帯を取り出した。
部屋の中央には、腹部から血を流した男性が仰向けで倒れていた。
その顔から生気が抜けていることは、誰の目から見ても明らかだった。
あたしが声を掛けると、男性はおびえた表情を向けた。
完全に腰をぬかしているようだった。
達郎が開けっ放しのドアから部屋に入った。
あたしもその後に続く。
部屋は6畳2間。
アパートの外観に見合った間取りだった。
その部屋で女性がひとり立ち尽くしていた。
年齢は40才ほど。
蒼白の顔面と、その足元に転がった、買い物袋からこぼれ落ちた商品が、この部屋で何が起きたかを物語っていた。
「レミ」
達郎が声だけをこちらに向けた。
「わかってる」
あたしは携帯を取り出した。
部屋の中央には、腹部から血を流した男性が仰向けで倒れていた。
その顔から生気が抜けていることは、誰の目から見ても明らかだった。