月と太陽の事件簿2/点灯す(ともす)
達郎に目をやると、まだスチロールのフタを眺めていた。
「どうしたの」
「ここ見てみろよ」
達郎の指したところには小さな穴が2つあいていた。
「あら?何かしら、その穴」
のぞき込んできた里見さんに達郎はフタを手渡した。
「最初からあいてたようには見えないけど」
しげしげとフタを眺める里見さんを置いて、達郎は6畳へと戻った。
そして部屋の中央に立ち、あたりを見渡した。
「この部屋の電気が消えたらどうなりますかね」
「そりゃ、真っ暗になるでしょうな」
浦川警部は窓の外を指した。
「この部屋に街灯の光は入ってきませんし、今日は月も出てませんから」
達郎は納得した風にうなずいたが、あたしはなぜそんなことを訊いたのか理由が分からなかった。
「この部屋が真っ暗になると何だっていうの?」
「物を探しにくいってことさ」
答えを聞いても、さっぱり分からなかった。
「どうしたの」
「ここ見てみろよ」
達郎の指したところには小さな穴が2つあいていた。
「あら?何かしら、その穴」
のぞき込んできた里見さんに達郎はフタを手渡した。
「最初からあいてたようには見えないけど」
しげしげとフタを眺める里見さんを置いて、達郎は6畳へと戻った。
そして部屋の中央に立ち、あたりを見渡した。
「この部屋の電気が消えたらどうなりますかね」
「そりゃ、真っ暗になるでしょうな」
浦川警部は窓の外を指した。
「この部屋に街灯の光は入ってきませんし、今日は月も出てませんから」
達郎は納得した風にうなずいたが、あたしはなぜそんなことを訊いたのか理由が分からなかった。
「この部屋が真っ暗になると何だっていうの?」
「物を探しにくいってことさ」
答えを聞いても、さっぱり分からなかった。