月と太陽の事件簿2/点灯す(ともす)
「はい、どうぞ。ミルクと砂糖は自分で入れてね」
「ありがとうございます」
あたしは里見さんから、コーヒーの入ったカップを受け取った。
「達郎くんはカフェオレだったわよね?」
「どうもすいません」
達郎は持ち込んだ袋から品物を取り出しながら頭を下げた。
ここは警視庁鑑識課第3係室。
本来なら犯行現場で採取した指紋や足跡などを調べるための部屋だ。
しかし実際のところは、管理責任者である里見さんの私室になっている。
そうでなければ入口のドアにジョニー・デップのポスターが貼ってあるワケない。
事件が解決してから3日が過ぎた。
そして今日、達郎が下瀬夫婦の部屋で羽田修が蛍光灯を使って何をしたか再現してくれるという。
そこで里見さんに場所を提供して頂いたのだ。
里見さん自身も興味津々のようで、ふたつ返事で了解してくれた。
「ありがとうございます」
あたしは里見さんから、コーヒーの入ったカップを受け取った。
「達郎くんはカフェオレだったわよね?」
「どうもすいません」
達郎は持ち込んだ袋から品物を取り出しながら頭を下げた。
ここは警視庁鑑識課第3係室。
本来なら犯行現場で採取した指紋や足跡などを調べるための部屋だ。
しかし実際のところは、管理責任者である里見さんの私室になっている。
そうでなければ入口のドアにジョニー・デップのポスターが貼ってあるワケない。
事件が解決してから3日が過ぎた。
そして今日、達郎が下瀬夫婦の部屋で羽田修が蛍光灯を使って何をしたか再現してくれるという。
そこで里見さんに場所を提供して頂いたのだ。
里見さん自身も興味津々のようで、ふたつ返事で了解してくれた。