月と太陽の事件簿2/点灯す(ともす)
あの2人の証言が正しいのなら、あの日あの時間に犯行可能な人物は羽田しかいない。
「けどそれだったら任意同行を求めて…」
「礼状とって家宅捜索をする前に羽田が凶器や現金、蛍光灯を始末してしまったらおしまいだ」
まぁそれはそうだけど、強引なことに間違いない。
「もしも羽田が犯人じゃなかった時の事は考えなかったの?」
「それはまぁ…」
しばらく間があいた。
「まぁ、その時はその時だな」
あたしは呆れ返り、里見さんは吹きだした。
確信した。この男は態度と行動が真逆だ。
そしてあたしは、今後もその真逆の行動につき合わされるのだ。
そう考えると、なんだか腹が立ってきた。
あたしはミルクを手にすると、里見さんが淹れてくれたブラックの中に注ぎこみ、達郎のカフェオレと同じ色にした。
そしてフタや蛍光灯を片付けている達郎のスキをみて、コーヒーカップを入れ替えた。
「けどそれだったら任意同行を求めて…」
「礼状とって家宅捜索をする前に羽田が凶器や現金、蛍光灯を始末してしまったらおしまいだ」
まぁそれはそうだけど、強引なことに間違いない。
「もしも羽田が犯人じゃなかった時の事は考えなかったの?」
「それはまぁ…」
しばらく間があいた。
「まぁ、その時はその時だな」
あたしは呆れ返り、里見さんは吹きだした。
確信した。この男は態度と行動が真逆だ。
そしてあたしは、今後もその真逆の行動につき合わされるのだ。
そう考えると、なんだか腹が立ってきた。
あたしはミルクを手にすると、里見さんが淹れてくれたブラックの中に注ぎこみ、達郎のカフェオレと同じ色にした。
そしてフタや蛍光灯を片付けている達郎のスキをみて、コーヒーカップを入れ替えた。