月と太陽の事件簿2/点灯す(ともす)
あたしたちは他愛もない世間話をしながら歩いていたが、あるところでふと達郎が足をとめた。
見上げた視線の先には一軒のアパート。
それはだいぶ古い木造アパートだった。
2階建てで真ん中に玄関があり、そこから左右に4つずつ窓が見える。
計8部屋の共同アパートのようだ。表札には『ハイツ田畑』とあった。
「どうしたの」
「なんでこのアパートだけ真っ暗なんだ?」
「あ、ホントだ」
時間は夜の7時近く。
あたりはもう闇に包まれている。
街灯や周辺の家々には、すでに明かりが点いている。
なのにこのアパートだけが真っ暗だった。
あたしは最初、アパートの住人が全員留守なのかと思った。
しかしアパートの玄関にあった大きなライトにも明かりは点いてなかった。
見上げた視線の先には一軒のアパート。
それはだいぶ古い木造アパートだった。
2階建てで真ん中に玄関があり、そこから左右に4つずつ窓が見える。
計8部屋の共同アパートのようだ。表札には『ハイツ田畑』とあった。
「どうしたの」
「なんでこのアパートだけ真っ暗なんだ?」
「あ、ホントだ」
時間は夜の7時近く。
あたりはもう闇に包まれている。
街灯や周辺の家々には、すでに明かりが点いている。
なのにこのアパートだけが真っ暗だった。
あたしは最初、アパートの住人が全員留守なのかと思った。
しかしアパートの玄関にあった大きなライトにも明かりは点いてなかった。