妹は年上 !?
―1年生のフロア―

「やっぱやめない?見て、後悔するよ!」
「後悔しないから、大丈夫!」

今の美沙子はもう止められない…

「どうしよう…」

そして、美沙子がいきなり何かを指差した。
「七海!アレぢゃない?」

美沙子が指した方向を見ると、そこには、まさしく兄の友秋がいた。

「もう、見たからいいでしょ。さぁ早く戻ろう?」

「まだいいぢゃん!せっかくだから、声かけよ!」

「いやだ~早く戻ろうよ~」
わたしは強引に美沙子の手を引っ張るが、ビクともしない。

「七海が乗り気ぢゃないけど私、声かけてくるね。」

「え?やめてよ~(兄ちゃんに怒られる…)」
だが、もう美沙子は兄に話しかけていた。
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