妹は年上 !?
俺には、なにもいい考えなどなかった。だが、とりあえず香苗を連れて家に帰るコトにした。

そして数分歩き家の前に着いた。

そこで妹は何の違和感もなく家のドアを開けようとしたので、

「ちょっと待て!その姿で堂々はまずいだろ」

「ぢゃあどうすればいいの?」

妹が不安そうに聞いてきた。

「ぢゃあ、正直に香苗だ。って言うか!」

「兄ちゃん。もっと頭使おうよ。こんな姿の女をわたしって信じるわけないぢゃない。」

「それもそうだな。ぢゃあ、香苗の友達ってコトで家に入ろう。」

香苗はどこか不安そうな顔でうなずいた。そして

カチャ

家の中に入った。

入ってすぐの所に母さんがいた。
「母さん。ただいま。」

「友秋、その娘は?」

「香苗の友達だよ。」

「はじめまして。香苗さんの友達です。」

「名前はなんていうの?」

「えっと、七海です。」

「ねぇ、母さん。お願いがあるんだけど、この子、家がないらしいんだ。それでいつも、香苗が一緒に遊んでたらしいんだけど、家に置いちゃダメかな?香苗もきっと喜ぶよ!」

「えっ、家に?七海ちゃんは家に来たいって言ってるのかぃ?」

「うん。来たいんだって!頼むよ母さん。」

「わかった。いいわよ。なんだか七海ちゃんて香苗に似てるわね。」

「ありがとう母さん。」
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