じいさんとアタシ

アタシが燃えるゴミを捨てたと同時に、入口のドアが開いた。

ギィッー


という、開けるときになる音に敏感なアタシ。


振り返ると、3階にあるファーストフードの店員さんだった。


ホッと胸を撫で下ろしながら、その店員さんと会釈をかわす。



次はその…問題の場所だ。



平日の午後4時すぎ。


絶対にあの『じいさん』はいないと知っていながらも、

緊張する。


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