じいさんとアタシ
「お客様があげるプレゼントですから、
『お客様から見た、お母さんに似合う色』っていう…
すいません、うまく言えなくて。
でも白が好きなら白でいいかもしれません。
ってなんもアドバイスになってないですね…」
アタシがそう言うと、その子はニッコリ笑って、
「決心しました。ピンクにします」
「え?いいんですか?」
「はい。『私が選んだプレゼント』って感じがして…
って私も何が言いたいのかわかりません」
「…っぷ」
「ふふふ…」
2人で顔を見合わせて笑ってしまった。