じいさんとアタシ

「こんばんは」


「こっ…こんばんは」


一瞬誰だか分からなかったけど、すぐに思い出した。



お母さんの新しい彼氏の藤堂さんだ。




「電気ついてるからもしや…と思ったんだけど、やっぱりいたんだね」



そりゃぁここはアタシの家ですから。




そんなアタシの動揺に気付くわけもなく、彼は話を進める。




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