じいさんとアタシ
「よっ☆」
少し早めに着いた俺は、遠くから歩いてくるケンに手をあげた。
「来るのはやくね?」
「たまには弟が歩く姿を見ようと思って」
「意味わかんねーっつかそれきもいし」
少し早いけど飲みに行こうということになり、居酒屋にむかった。
ケンの話すことと言えば、まず彼女のひかりのこと。
ひかりに会うまでは「彼女とかそういうのに興味ない」とかいって、
告白されても断ってるし、ラブレターとかも捨てているのを見た。
だけど彼女に出会って何かがかわったらしい。
ひかりには言ってないけど「俺は絶対ひかりと結婚する」と言っている。
兄としてはひかりは良い子だし、可愛いから賛成だけどな。