じいさんとアタシ
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しばらくまた3人で話していると、
翔ちゃんの携帯が鳴り「ちょっとごめん」と外に出て行った。
「彼女かな?」
「あんなゴリラ好きな奴いるのか?」
「見た目じゃないよ、中身だよ」
「確かに中身は最高だな」
お互い静かに笑うと、ケンちゃんが言った。
「さっきひーんち、アニキと行ったんだ。
そしたら知らない男がでてきたんだ」
「そう…藤堂さんでしょ」
「会ったのか?」
「うん。お母さんと結婚するんだって。だからこれからは、私のお父さん」
「そっか…」
ケンちゃんはコーヒーを一口飲んで、アタシをジッと見た。
「なに?そんなに見られると照れちゃうよ」
「なんだそれ。いつも見てるのに」
なんだか今日のケンちゃん…
いつもとちがう。