じいさんとアタシ
「ひかりさんがそう決めたなら、何も言わないよ。応援する。
だけど本当に新しい命が生まれるってのは大変なことなんだ。
ひかりさんだけじゃない。
相手の男の子の人生も、もしかしたらお母さんの人生もかわるかもしれない。
ひかりさんが産みたい気持ちはよくわかった。
だからそれを早く伝えておいで」
「はい…」
「送ろうか?」
これはハルさん。
「大丈夫、1人で帰れます」
「気をつけてね」
「はい…ありがとうございます」