じいさんとアタシ

「これ…ひかりちゃんのだよね?妊娠してるの?」


冷たい声で言う。




「うん…」


知られてしまったショックと、わけのわからない状況にアタシはパニックだった。




「相手は…あのガキ?」



「ガキじゃない!」



アタシが叫ぶと、藤堂さんがアタシの肩をつかんだ。



「産む気なのか?」



「アタシは産みたい」



「ダメだ」



いきなりの返答にアタシは「なんで!?」と言った。



< 281 / 292 >

この作品をシェア

pagetop