じいさんとアタシ
「いたっ…」
ソファーに倒れ込んだアタシの上に、藤堂さんが被さる。
「どいてよっ…!このっ…変態ッ!」
お母さんとの関係が修復できてきたのは、彼のおかげ。
だからそれなりに信頼もしてきた。
なのにっ…
バタバタする手を押さえて、彼は言った。
「ずっと…ずっと…
ひかりのことが好きだったのに…」
「え…?」
「君に会ったときから、ずっと好きだった。
もう忘れてるなんてひどいな」
メニュー