じいさんとアタシ

先生は「こりゃひでーな」と言いながら、倉庫の窓をガラガラと開けた。


夕方なのにまだ外は明るい。


光がワァっと倉庫の中を照らして、中の様子がわかった。



跳び箱やらボールカゴにはクモの巣がはりめぐり、

いたるところにホコリやらカビやらがあった。



「ほら。」


先生の手にはマスク…


まさか…



「ここ…掃除するの?」


アタシがそう聞くと、「ご名答♪」と先生は笑って言った。



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