じいさんとアタシ
バックルームに入るまでは、
キラキラと輝く、女の子なら誰でも好きなアイテムを見て来たのに、
このドアを通ってしまうと一気に目が覚める。
「おーい!これ邪魔だから早く店の奴に取りに来させろよ!!」
飛び交う罵声。
「荷物はいりまーす!」
と言う声と同時に、巨大な台車で運ばれてくる荷物。
そして山のような商品の在庫。
というか、商品の入ったダンボールの山。
アタシは入ったばかりのバックルームのドアの前で、
「…よっしゃ!!」
と、小さく気合いを入れてゴミ捨てに行く。