じいさんとアタシ

『虫が入らないように開けたら閉める』という貼り紙つきのドアを、

ギィッと押すと、予想どおり今1番会いたくない人が。




「…」



「…」




睨まれるアタシ。



ビビるアタシ。




「すっ、すいません…お願いします…」



ビビりながらも台車から、ダンボールの山を降ろす。



その動作を仁王立ちで黙って見る、『じいさん』。



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