じいさんとアタシ
7
「あーもうッ!!ホントにむかつくーーーー!」
店に戻って、休憩に入ったアタシはケンちゃんに即電話。
『だけど今日はなんもされなかったんでしょ?』
電話の向こうの彼はなんだか楽しんでる気がするのはアタシだけ?
「なんもされないけどさ~
もっと笑顔で『はい、お疲れさま』とか言えないの?
最近の年寄りはさぁー!」
『まぁまぁ、グチは帰ったら聞くよ。
それよりご飯食べる時間無くなっちゃうんじゃないの?』
「あ!ホントだ!!ごめん、ケンちゃん!じゃね!」
『うん。あ、ひー?』
「なに?」
『「お年寄りは大切に」ね♪』
ケンちゃんはそう言うと電話を切った。
アタシだってお年寄りは大切にしたいよ?
だけどアイツは…
そう思いながら、アタシはご飯を買いにお惣菜売り場に向かった。