じいさんとアタシ

「あーもうッ!!ホントにむかつくーーーー!」

店に戻って、休憩に入ったアタシはケンちゃんに即電話。


『だけど今日はなんもされなかったんでしょ?』

電話の向こうの彼はなんだか楽しんでる気がするのはアタシだけ?



「なんもされないけどさ~

もっと笑顔で『はい、お疲れさま』とか言えないの?

最近の年寄りはさぁー!」


『まぁまぁ、グチは帰ったら聞くよ。

それよりご飯食べる時間無くなっちゃうんじゃないの?』


「あ!ホントだ!!ごめん、ケンちゃん!じゃね!」

『うん。あ、ひー?』

「なに?」

『「お年寄りは大切に」ね♪』


ケンちゃんはそう言うと電話を切った。

アタシだってお年寄りは大切にしたいよ?

だけどアイツは…


そう思いながら、アタシはご飯を買いにお惣菜売り場に向かった。




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