Is this a Fiction?
確かに人が死に、その現場に直面すれば誰でも恐怖するだろう。
勿論俺も例外ではない……
ドアを開けた時臆せず立ち振舞えたのは、抱いていた違和感や感じていた不自然、予想出来た事態に覚悟が恐怖を超えていたのだろう。
では、何故ママは俺が店に戻った時には“既に”恐怖し、脅えていたのか……
俺の感じた様々と、目にした結果が偶然だとすれば、ママが怯えるのは早すぎるのだ。
既にそこには“恐怖”があったからこそ、電話で俺を呼んだのではないだろうか?