Is this a Fiction?

鍵の開け方が本当にわからなかったとして、ママは俺がドアを開ける際、恐れて中を見る事すら出来なかったのだ。

様々なそんな疑問は、やはり単純な一つの仮説で説けてしまう。

そう思わざるをえないのだ。



ママは初めから、
“死んでいるのをシッテイタ……”



だからこそ手頃で唯一の男性スタッフである俺をわざわざ残し、上に呼んで頼んでまで確認させたのだ。

飲みに来て揉めている客がトイレに入って出てこない。
中の状態を知っているかの様に恐怖する。



『殺ったの……ママでしょ?』



その質問が一番妥当で自然に思えた。

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