Is this a Fiction?
この一節に過度の疑惑の念を抱くのは当然の事だ。
死んだ人間が、“死”について生前に触れているにも関わらず、具体的な話の内容等聞く気配もない。
そもそも、常に違和感を感じながら数時間を過ごして来たから感じる疑念であって、事実のみを客観視すると『病による急死』と思えるのだろうか?
自分の疑いの気持ちすら疑ってしまう程警察の対応は軽く、出来事のみを簡単にメモ書きしてそそくさと帰って行こうとする。
その時更に俺は、テーブルの下に一粒の錠剤を見つけた。
チャームで出すラムネかもわからない……
いやしかし、チャームを出していたのかどうかすらわからない。
もはや明け方と言う時間と、警察の対応に気を揉む事に疲れていた俺は、その事を一言だけ口にして……その後はどうでも良くなった。
それを聴いた警官は、
その錠剤にすら感心を示さないのだから……