Is this a Fiction?


警察を見送り、やれやれといった感じのママとトモヨ。

俺もまた、違和感を抱えつつも疲れと諦めと脱力感で、早く帰って眠りにつきたかった。

幸い、片付けは“明日でいい”と言われていたのが救いである。

自ら上着をハンガーから外し、羽織った時にママはこう言った。


「全部片付けて」

「……」


──また違和感。



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