Is this a Fiction?
半ば強引に……、後を濁す事になるかもわからない勢いで退店の意志を伝え、その後の仕事すら決まっていない状態で退職の日取りを決めた。
自分が“殺人犯”だと疑う相手の居る……、経営する店と一刻も早く関係を打ち切りたかったのだ。
店の裏方業務はほぼ全て行って来た以上、引き継ぎ業務が大変ではあったが、そればかりはこなしておかないと営業すら出来なくなってしまう。
次の勤め先をどうしようかと悩みつつ、退職までの残務をこなしていた時、俺に救いの手が差し伸べられた。