シャンデリア〜執事との恋?〜
周りからは、拍手と歓声があがる。
始まってしまった………………間に合わなかった。
潤の姿もない。
空は青く晴天なのに、私は雨の中に一人でいるような気持ちになった。
知らぬ間に、拍手は鳴り止み、厳粛な空気が漂っている。
横に目を向けると、幸せそうな顔をする要の姿…………………なんでこんなにも温度差があるのだろう。
それに気付かない皆も皆だ。
神父さんの優しい声が響く。
そんな声が憎たらしくも聞こえる。
何もかも諦めがつき、指輪交換をしようとした時