シャンデリア〜執事との恋?〜
「待って下さい
ここに株券があります。」
その声と共に、式場がざわめく。
「九条コーポレーションは、神宮寺コーポレーションの筆頭株主となりました。
社長をひきずり下ろす事も可能です。
それに、九条コーポレーションをのっとられる事も無くなりました。」
潤は説き伏せるかのようにゆっくりと喋った。
「だからなんだって言うんだ。」
要は、平生を保とうと必死だった。
「麗華を返していただきたい。
そうしたら、社長を下ろすことはいたしません」
「チッ。
仕方ない、分かった」