1week

「毎日こんな夕食だったらと思いますよ」


「リオも!」


「美羽先生。明日もどうですか?」


「えっ」


あたしが返事をするより先に


「いーっすよ」


答えたのはジンだった。


「こいつ仕事終わっても真っ直ぐ帰るだけだし、色気も何もないっすけど」


「ジン!」


「決まりですね。リオ、明日も先生と一緒だよ」


「リオ嬉しい~」


ジンを見るといたずらな...天使の笑顔。


ありがと。天使。







明くる日の夕食は

神尾さんの家に呼ばれた。

ジンはというと


「お邪魔虫は、街中でナンパの旅に出る」



なんて言い残してどっか行っちゃった。

何となく心細くて仕方なかった。

一人でどうすればいいって言うのよー。

何の計画もないまま

仕事を終わらせ

神尾さんの住むマンションに到着した。

オートロックのチャイムを鳴らす。


『あ、先生今開けます。どうぞ』


自動ドアが開く。



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