1week
緊張しながらもマンションの廊下を進むと


「センセ〜こっちぃ!」


リオちゃんが手を振っていた。

その後ろではいつものスーツ姿ではなく

リラックスした装いの神尾さんも。


「いらっしゃい」


紳士的な笑顔の神尾さんと、いつもの満面の笑みのリオちゃんに背中を押され、部屋の中へと通された。


「わぁ」


食卓のテーブルには、豪華な食事が出来ていた。

まるでレストランかの様にワイングラスにナイフとフォーク。

ナプキンまで用意されてる。


「どうぞ」


椅子を引かれ促されるまま座った。


「メインは私の得意料理です」


そう言うとキッチンから湯気の立つお皿を運び


「お口に合えばいいけど」


ウインクをする。

素敵...


「パパのビーフシチュー美味しいんだからぁ」


リオちゃんがニコニコと言う。


「食べよう、リオ」


「はぁ〜い」


「いただきます」


3人で声合わせた。
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