兎は俺のモノ
「で?兎の家ってどこ?」
「あっ!ここの信号を右に曲がって…。」
「ここです!」
え?このマンションって…俺
「あのぉ…。もぉ大丈夫ですよ?」
「いやッ。俺もここに住んでる。」
「えぇぇぇぇッ!!」
だよな…。
しばらくそこにいると
「啓…先輩?早く中入りましょ??」
横から兎の声がしてはっとした。
<ウィ-----ン…チンッ>
エレベーターがついた階は…7階。
そして兎が立った前のドア。
【山中 兎藍】って表札があった。
「兎…。ここがお前の家だよな?」
俺がおそろおそろ聞いて見た。
「はいッ♪そぉですよ!
表札だってあるじゃないですかぁ。」
そ。そぉだよな。
「兎…。隣の表札見てみ?」
「…。」
兎…びっくりしてんのか?
その時…
「先輩の隣だったんだぁ♪」
あれ?普通じゃん。
俺は結構びっくりしたんだけど。
「先輩…手…。」
「あ!わりぃ。」
あまりの驚きで兎と手をつないでたことを
忘れていた。
「じゃぁ啓先輩。さようなら。」
<パタン>
兎は家の中に入って行った。