兎は俺のモノ
「すっげぇ雨だなぁ…。」
俺は今商店街を抜けようとしていた時
「あの子…大丈夫かしらねぇ?」
「あの子でしょ?肩までの長さの髪の毛で
いつもニコニコしてる。」
ん?それって兎のことか?
いやいや。そこまでアホじゃないでしょ。
こんな大雨なんだから。
「あ~。早く行こッ。」
「ヘックシュンッ!
だぁぁぁぁ…。」
「ちょっと!兎!ちゃんと拭いたの?
風邪引いたんじゃない?」
「あぁ?違うよ。誰かが噂してんのッ。」
「風邪だってば…。」