兎は俺のモノ


「すっげぇ雨だなぁ…。」

俺は今商店街を抜けようとしていた時

「あの子…大丈夫かしらねぇ?」

「あの子でしょ?肩までの長さの髪の毛で

いつもニコニコしてる。」

ん?それって兎のことか?

いやいや。そこまでアホじゃないでしょ。

こんな大雨なんだから。

「あ~。早く行こッ。」


















「ヘックシュンッ!

だぁぁぁぁ…。」

「ちょっと!兎!ちゃんと拭いたの?

風邪引いたんじゃない?」

「あぁ?違うよ。誰かが噂してんのッ。」

「風邪だってば…。」









< 19 / 111 >

この作品をシェア

pagetop