兎は俺のモノ
そして鞄を持ってレッスン室から
出て廊下をよたよた歩き始めた。
5:30時計が指していた。
「ありがとうございました。」
俺はちょうどレッスンが終わった。
あれ?今日は兎いないんだ…。
朝から逢ってないんだけど…。
なんかあったか?
そのまんま階段を下りて行くと
「うわッ!!」
階段の踊り場に兎が転がっていた。
「お・おい?兎??」
名前を呼んでも返事がなかった。
「兎!?」
今度は体をゆすったけどそれでも
びくともしなかった。