兎は俺のモノ


「あ~。美味しかったぁ。」

おにぎりを最後まで食べ終わった。

女の顔が幸せそうな顔になっていた。

…ドキ…ドキ。

女の顔を見たらさっきよりも

心臓が音をたてた。

このままだと…やばいな

そぉ思った俺は

「じゃッ。」

って言って

今度こそ立ち去ろうとしたら

「あのッ!」

ってまた呼び止められた。

なんだよ…

「何?」

「名前と…学年教えてください。」

あ?学年?

聞いてどうすんの?

でも…

「中澤 啓。(なかざわ けい)

学年は、4年生…だッ!」

って言った瞬間

「ッ…。すいませんだしたぁ」

って言って走り去った。

「は?…意味わからん。」

俺は首を傾げながらレッスン室に向かった。




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